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百科事典の使い方を知ろう! ~亀山市立川崎小学校の授業レポート~ 前編

 亀山市は三重県の中北部に位置し、鈴鹿山脈を臨む人口5万人ほどの市です。市内に11校ある小学校と3校の中学校では、地域や家庭と連携した教育活動を目指しており、2019年春に竣工した川崎小学校の新校舎も、「地域の中で育つ川崎っ子、地域が育てる川崎っ子」をテーマに計画されました。



 図書館は校舎2階の中心に位置し、隣接するPC教室と一体となったメディアセンターとなっています。

 今回は、亀山市教育委員会 学校図書館活用アドバイザーの川口恭子先生が派遣され、小学3年生の3クラスを対象に行った「百科事典の使い方」の授業の様子を取材させていただきました。

今日の授業は「百科事典」


 初めに「百科事典」って何?という説明から。同じ「じてん」でも「国語辞典」の「辞」は言葉という意味があり、言葉の意味などを調べるもの。「百科事典」の「事」は事柄の内容を調べるものです。…とのこと、なるほどちょっと違うんですね。
 この図書館には「ポプラディア」という子ども向けの総合百科事典が2セットあるのですが、その内の1セット1巻~12巻を机の上に並べて『12巻、全部揃って1冊の百科事典ですよ!』という先生の説明に子どもたちはちょっと驚いた感じ。

どんなことが書いてあるのかな?

 では、百科事典にはどんなことが載っているのかな?『例えば、皆さんの担任の〇〇先生が載っていたら、どんなことが書いてあるでしょう? ~〇〇先生はロスアンゼルスに住んでいて、毎日亀山市まで飛行機で通っています~とか…』身近な人を例にして、子どもたちに興味を持たせる工夫のようです。

『アンパンマン』はどこに?

 続いて、実際に百科事典で「アンパンマン」を探してみることに。


 先生が『アンパンマンは百科事典のどの辺にあるかな?』子どもたちに問いかけると、あちらこちらから『前の方!』『1巻!』という元気な声が上がります。『それでは「あ」の中のどの辺ですか?』との問いにも、『後ろの方!』と、子供たちは国語辞典と同じように、1文字目から50音順に見ていくことは知っているようです。
 


 実際にポプラディアのアンパンマンが掲載されたページを開いてみると、アンパンマンの挿絵と共に「やなせたかし作の…」と説明文が載っています。
 『アンパンマンは見出し語、最初の1文目を「定義」と言います…』と先生の説明も少しだけ難しくなってきました。



後編に続く


事例紹介:亀山市立川崎小学校


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