研究所だより

平湯文夫の研究所だより No.014


小宮山量平さんのEditor'sMUSEUMができるそうです

◎米寿を迎えた小宮山量平さんに、その4人のお子さんとそのおつれあいたちが相はかって、郷里長野県の上田市の自宅にEditor'sMUSEUMをつくって贈ろうという計画があるという。
 小宮山さんは、私どもの学生時代、不毛といわれていた日本の児童文学に鍬を入れて、のちの創作児童文学の隆盛をもたらした、その人です。呼びかけにすぐ返事を差し上げました。
 ソツ啄の絶妙からその内容、ネーミングまで嬉しくなってしまうほどです。上田の無言館にも無性に心ひかれますが、理論社の本を読んだ国中の人たちの心をひきつけてやまないものとなるでしょう。
 ご成功を祈りますというより、ご成功まちがいなしです。そしてなによりもいつまでもお元気で。
 みなさんからもぜひ協力を。ご協力の方法などはどうぞ平湯まで。

◎一日に2人の女医さんからつづけて電話がありました。大阪のレディースクリニックの女医さんからは、「宮崎の木城えほんの郷で『図書館を生きかえらせるーカラーパネル篇』を入手しました。ぜひ待合室に本のコーナーをつくりたいので、シリーズのほかのも欲しい」熊本に小児科医院を開設準備中という女医さんからは、「インターネットで見ました。とってもすてきです。これで絵本の部屋をつくりたいので資料が欲しい」と。初めての電話の人とは思えない親しげな話しぶりに、ホームページで、もうすっかりお友だちになってくださっているのだと思う。

◎「図書館を生きかえらせるシリーズ №3」の執筆・編集に思いのほか難航。ゴーリキーの「どん底」の中のセリフだったでしょうか。「何を言うかは問題ではない。いかに言うかが問題だ」まさにそのとおり。読んでいただける本をつくるのはむずかしい。8月にはなんとか出版できそうです。


この記事は、2003年7月1日から平湯文夫先生が自身のホームページ「図書館づくりと子どもの本の研究所」に掲載した研究所だよりを再編集して転載したものです。


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