研究所だより

平湯文夫の研究所だより No.001


学校図書館がうごきはじめました。

 ことしに入って、学校図書館に関する電話やファックスや手紙がふえてきたように感じます。
「午後4時間ずつですが、学校司書が配置されました」、「図書室を改修することになりました」などなど。
 昨年4月の新しい学習指導要領のスタート、今年4月の12学級以上の全小中高校への司書教諭の発令の影響ということでしょうか。
 「平成元年、長崎大学の司書教諭講習で先生に出会いましたが、今年は司書教諭の発令を受けていよいよスタートです。学校長の了解もえましたが、本校全教職員のための研修をお願いできますか。
とりあえず、図書室入口前に平湯モデルの掲示板をつけてもらうことも了解をえました。」

 司書教諭の「配置」などでは全くない、単なる「発令」ですが、また人にもよるでしょうけれども、発令された先生たちの気持ちはこれまでとはっきりちがうなと感じています。

 親しくおつき合いしてきた学校図書館に熱心な先生から、「発令されました。夏休みには少人数でも自主的な研修会を予定していますので、よろしくお願いします」などの電話もありました。

 肝心の学校図書館常駐の学校司書の配置には目をつぶった、大きな問題を残す「学校図書館法改正」でしたが、それなりの大切な転機にはできそうな機会なので、私も微力をつくしていきたいと思っているところです。
 研究所のこのホームページも、この7月1日開設、6日には、できあがったばかりの『図書館を生きかえらせるー平湯モデル図書館家具のとり入れ方とカタログ』増補改訂第2版を携えて、滋賀県大津市での図書館問題研究会の全国大会に参加します。

 ではまたそのうちに。


この記事は、2003年7月1日から平湯文夫先生が自身のホームページ「図書館づくりと子どもの本の研究所」に掲載した研究所だよりを再編集して転載したものです。


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