研究所だより

平湯文夫の研究所だより No.003


この夏休み、学校図書館を3校改修し、自宅の引越しもしました。

 4年前から、福岡県福間町の小中学校全7校の改修にとりくんできましたが、この夏休み、最後の2校を終えて全7校が完了しました。
 町立のすべての学校図書館改修の「基本計画」を専門家に依頼して改修にとりくんだところは、全国に例がないのではないかと思います。
 私が勤めていた純心学園の中高校の図書館も大改修しました。どこも遠くてなかなか思うにまかせぬなか、これはかなりていねいにできました。
 沖縄に近い奄美群島のT町立図書館新築の館内配置プランの提案もこの夏の仕事でしたが採用が決定しました。
 人口1人当たり平均2桁の貸し出しはなかなかだというのに、平湯モデルを採用していただいた町立図書館が、すでに4館、開館早々の初年度からそれぞれの県で2桁台を初めて記録し、しかも県内トップに躍り出ているところをみますと、平湯モデルの家具や館内配置法にいささか自信がもててきます。それぞれの館の図書館員の方たちの努力と町の協力によることは言うまでもないことです。
 2桁の記録ならほかにもありますし、20冊台を記録したところまであります。
 公共図書館だけでなく、学校図書館も同じです。
 この夏は、30数年ぶりの引越しもしました。研究所のパートナーが、「坂の街長崎」の80メートルの急な坂がしんどくなったためです。
 しかしまた、40年以上にわたって全国の学校図書館、公共図書館に関して集めてきた資料に埋もれて、日暮れて道遠し、どうしてもやらなければならないこと、やれることにしぼりこんで、当面必要なものだけを選んで運びこんで新しい効率のいい仕事場ができたのは嬉しいことです。(〒852-8136 長崎市家野町5-30-905 電話やファックスはそのままです)
 「図書館を生きかえらせるシリーズ」3部作、一気につくりあげようと意気ごんだのでしたが、引越しまで加わって3冊目が少しおくれそうです。 ではまた。


この記事は、2003年7月1日から平湯文夫先生が自身のホームページ「図書館づくりと子どもの本の研究所」に掲載した研究所だよりを再編集して転載したものです。


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