研究所だより

平湯文夫の研究所だより No.042


先月の図書館めぐりの折、私ひとりで訪ねたところも。

 <写真上>四国の松山市の東隣りに東温市という合併してできた市があります。そこの旧川内町にあった公民館図書室を改修して分館にするプランを3年ほど前に手伝いました。100平米ちょっとしかない、分館としても極限といっていい狭いところでしたが、すっかり生まれ変わって大変喜んでいただいているというので訪ねることにしました。閉館後でしたが、ディスプレイがみごとで、平湯モデルを120%生かしてくださっていると嬉しくなりました。


 自治体の合併にともない、庁舎や議場や公民館を改修して、図書館の本館や分館をつくるところがふえていますが、それは、もっともっとふえていいと思っています。プラン次第では想像もできなかったすてきなものができるからです。千平米余りの公民館を町立図書館にしたところでは福岡県の大木町の図書館を<研究所だより(33)>、百平米余りの公民館図書室を分館にしたところではこの東温市の川内分館を、遠くてもぜひ訪ねてください。きっと参考になります。
 右上の写真の「唐沢博物館」もやっと訪ねることができました。西部池袋線の桜台駅から南へ徒歩10分ほどのところ。唐沢富太郎氏が生涯をかけて集めた江戸時代から現代までの子どもの教育と遊びの物の資料を実にコンパクトに展示した大変密度の高いすてきな私設の博物館です。見学は予約制。


<写真右>3年あたためつづけたブックスタンドがついにできあがりました。

手づくりのブックスタンドはずいぶんたくさんつくりましたが、こんなのは始めてです。製材所でもらったときから、ブックスタンドをつくりたいと思いつづけてきたものです。妻にもツリーハウスをつけたらいいとアイディアをもらいました。そのツリーハウスに裏側から長い梯子もつけました。<写真下> 近くの平湯モデルの純心女子中高校図書館に差し上げました。生徒たちが楽しんでくれるといいのですが――。



この記事は、2003年7月1日から平湯文夫先生が自身のホームページ「図書館づくりと子どもの本の研究所」に掲載した研究所だよりを再編集して転載したものです。


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