研究所だより

平湯文夫の研究所だより No.043


50年来の旧友と久方ぶりに1泊2日のドライブ旅行をしました。

 佐賀市に、この春開園する保育園に手伝ってできた「えほんのへや」を手はじめに、うまいものを食い、温泉に泊まり、最後はひとかかえもある国産の檜の柱をはじめ、すべて本物の木で400年ぶりに本堂を建てかえた和尚さんを訪ねてしめくくりました。30数年前初めて会った時からきかされたこの本堂の建てかえをついに果たした和尚の案内は最高のしめくくりでした。
 趣味も生きざまもかなり近い、ひとまわり若いこの友人との久しぶりの旅はほんとに楽しく、とりわけ、私の話す一言ひとことに実に気持ちよく笑ってもらえたのはなによりでした。私もまた彼の話がおもしろくてよく笑いましたが、落語をこよなく愛する彼のようなすてきな笑いはできなかったようです。笑いは最高の共感共鳴であり、人を結びつけるものだとつくづく思いました。
 話題は、全くたわいないことから、ちょいわるの話や生きざまにかかわることまで様々。互いに老年期に入り、これまでつきあってきた人たちには、ほんとにりっぱな人からずいぶんお粗末な人まで様々だったことなども。


33号で紹介した大木町立図書館にも寄りました。

 図書館でコンサートや講演会をやるととてもすてきなので、この図書館では、子どものエリアをそんな会場に早変わりできるように設計しました。写真のように、お話のコーナーをステージにし、床置き絵本架にキャスターをつけて動かせるようにしたのです。そこでバイオリンコンサートをして好評だったということで写真をいただいてきました。町民にも次々と腕をふるってもらえるようになったら、図書館もほんとに町民のものになっていくでしょう。


この記事は、2003年7月1日から平湯文夫先生が自身のホームページ「図書館づくりと子どもの本の研究所」に掲載した研究所だよりを再編集して転載したものです。


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