研究所だより

平湯文夫の研究所だより No.062


長崎市立学校図書館研修会の感想から抄出させていただきました。

* 庁務員さんも議員さんも学校も協力し合えばすばらしいことができると思った。学校司書が沢山配置され、学校図書館が変わり、とても嬉しい。
* 長崎市役所の課を越えた連携、市議さんや関係者の、学校図書館に対する熱意が感じられてすばらしいと思った。ヒントもたくさんいただいた。
* 実際に体を動かしながらの研修で図書館が変わっていくのがよく分かった。竹村先生の手づくりの飾り棚などたくさんの写真も見せていただき、自分でも小さな一歩を踏み出せそうな気持ちになった。
* カウンターが見事に生まれ変わったのに驚いた。手づくりの楕円テーブル、ブックスタンド・・・など、4人の庁務員さんの技術のすばらしさには、ただただ感服。ぜひ、あの学級文庫も配備していただきたい。学校に戻り、図書館づくりにとりくみたい。
* 今日のようにきちんとポリシーを持った方が指示をしていただけると、目的のはっきりした図書館になり、人を呼び込む力を持つのだと思う。
* 平湯先生の思いがひしひしと伝わった。学校図書館の今までの流れをまたゆっくりお聞きしたい。また、平湯先生の講座が市教育委員会で行なわれるということにも感激している。
* 平湯先生ご本人からお話を聞けて良かった。理念的なことから行政的なことまで、大変おもしろく、また参考になった。何回も言われていた「感性」の話にも心惹かれ、そういうことを磨くのも大切だと実感した。
* たった数時間でここまで変われるんだという驚きでいっぱいである。全く別の図書館になった。平湯先生の細部への心遣いやこだわりが生かされると生き生きとした場所になるなあと実感した。先生としては、これでも、予算なしではせいぜい40点とのことだったが、それでもすてきな図書館になったと思う。
* 予算なしでもやる気があればこんなすてきな図書館に生まれ変われるのだと実感した。図書館に一つの空間が生まれていた。2学期登校する子どもたちがわくわくするだろう。心地よい汗をかいた。


鹿児島県を北の長島から南の枕崎まで保育園など訪ねました。

 すぐれた絵本や積み木などで、保育園や幼稚園の園長さんたちに信望の篤いIさんと3日間、保育園や子育て支援室や幼稚園や市立図書館や高校図書館など10あまりも訪ねました。ここ1年ほどのあいだに、北は山梨から鹿児島まで、すでに10ほどの「えほんのコーナー」をつくっていただいたのです。できたところを見せてもらったり、つくろうとしておられるところに、相談にのってあげたり、プランしてあげたり、ほんとに楽しい旅でした。
 どこを訪ねてもIさんとの信頼が篤いことがよく分かり、また、すでにできたところは、ほんとに喜んでいただいていること、これからとり入れることを楽しみにしていただいていることに嬉しくなります。信頼ができあがっ ているところに広めていくのは気持ちのいいものです。鹿児島国際大学の種村エイ子教授(図書館)が、「平湯マジック」など言って推奨していただいていることもあるのでしょう。



 今回も、絵本の部屋づくりで保育園をたくさん訪ねました。子どもがたくさんいるところには生命が充ちみちています。たくさんの子どもたちがお昼寝で寝静まっているのを見ても圧倒されるほどです。



 生後2か月からの子どもたちが保育士さんたちに見守られて眠っています。


この記事は、2003年7月1日から平湯文夫先生が自身のホームページ「図書館づくりと子どもの本の研究所」に掲載した研究所だよりを再編集して転載したものです。


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